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2026.08.15

骨格アッパータイプのゴルフスイング|特徴・向いている打ち方・練習法

骨格アッパータイプとは、両腕を広げた長さ(ウイングスパン)が身長より長い骨格の持ち主を指します。このタイプは、バックスイングで手が頭より高く上がる「アップライト」なトップ(HIGH PLANE)が身体構造上もっとも自然です。無理に低く小さく振ろうとすると、飛距離も再現性も落ちてしまいます。この記事では、自分がアッパータイプかを調べる方法と、このタイプに適したスイングの作り方を解説します。

理論の全体像や、判定に使う3つの軸について確認したい方は、先にバイオ・スイング・ダイナミクスとは|骨格タイプ別ゴルフスイング理論をご覧ください。


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骨格アッパータイプとは|腕が長い人に合うスイング

ゴルフスイングの「正解」は全員に共通ではありません。全米ゴルフ指導者の殿堂入りを果たしたマイク・アダムス氏らが提唱するバイオ・スイング・ダイナミクス理論では、骨格の寸法によって適したスイングが変わるとされています。

その中でもっとも基本的な指標がウイングスパン(両腕を広げた長さ)と身長の比較です。ここから、トップの高さが3タイプに分かれます。

骨格タイプ
身長とウイングスパン
自然なトップの高さ
アッパータイプ
(HIGH PLANE)
身長 < 腕の長さ
アップライト(高い)
ミッドタイプ
(MID PLANE)
身長 = 腕の長さ
ミッド(標準)
ダウンタイプ
(LOW PLANE)
身長 > 腕の長さ
フラット(低い)

アッパータイプは、腕が長いぶんクラブが描く円弧が大きくなります。この「大きな円弧」こそがアッパータイプ最大の武器で、同じヘッドスピードでも飛距離を出しやすい骨格です。

腕が垂直方向に高く上がるため、位置エネルギー(重力)を最大限に使ってクラブを引き下ろせるのがHIGH PLANEの力学的な特徴です。スイングアークは縦に大きくなり、フェースの開閉を抑えて体の縦の動き(サイドベンドやエクステンション)で捉えるタイプに適合します。

ただし円弧が大きいということは、スイング中にクラブが通る距離も長いということです。ここを制御できるかどうかで、アッパータイプは「よく飛ぶけれど曲がる人」にも「効率よく飛ばせる人」にもなります。

力の出し方(LAWs)とあわせて考える
ウイングスパンが広く、関節の柔軟性も高い方は、LAWs分類のA型(Arc)に該当することがあります。手首のコックを過度に使わず、腕を遠くに伸ばしたまま大きな円弧を描き、遠心力と深い捻転で飛ばすタイプです。この場合、コンパクトなテコ型(L型)のスイングを目指すと、二重に骨格へ逆らうことになります。詳しくはスイングタイプ診断をご覧ください。

自分がアッパータイプか調べる方法|ウイングスパンの測り方

判定に必要なのはメジャー1本だけです。自宅で2分あれば確認できます。

ウイングスパンの正しい測り方

  1. 壁を背にして立つ — 背中・お尻・かかとを壁につけ、まっすぐ立ちます
  2. 両腕を真横に水平に広げる — 肩の高さで、地面と平行に。肩をすくめないよう注意します
  3. 中指の先から中指の先までを測る — この長さがウイングスパンです
  4. 身長と比べる — 差が何cmあるかを記録します
測るときの注意点
ひとりで測ると腕が下がったり肩が上がったりして、数cm変わってしまいます。できれば誰かに手伝ってもらってください。指先を無理に伸ばそうとすると肩が前に出て、正確な数値が出ません。力を抜いた自然な状態で測るのがポイントです。

判定の基準

  • 身長より長い(+2cm以上)アッパータイプ
  • ほぼ同じ(±2cm以内) → ミッドタイプ
  • 身長より短い(−2cm以上) → ダウンタイプ

多くの人はウイングスパンと身長がほぼ同じか、わずかに腕が長くなります。身長より5cm以上腕が長い場合は、はっきりとしたアッパータイプと考えてよいでしょう。

なお「背が高いほうがゴルフに有利か」という質問をよく受けますが、有利不利を決めるのは身長そのものではなく身長と腕の長さの関係です。低身長でも腕が長ければ大きな円弧を活かせますし、高身長でも腕が短ければフラットな軌道のほうが自然になります。


アッパータイプに適したアドレスとセットアップ

アッパータイプは腕が長いため、アドレスで手元とカラダの間隔が広がりやすいという特徴があります。ここを正しく作れるかで、その後の軌道がほぼ決まります。

  • 前傾は深くしすぎない — 腕が長いぶん、深く前傾するとクラブヘッドが地面に届きすぎます
  • 手元は自然に垂らした位置 — 意識して体から離したり、窮屈に引きつけたりしない
  • ボールとの距離はやや遠め — 腕の長さぶん、標準より少し離れて立つのが自然です

レッスン書の「ボールから拳2つ分」といった画一的な基準は、平均的な骨格を前提にしています。アッパータイプがこれに合わせると窮屈になり、バックスイングで腕が体にぶつかって思うように上げられません。

クラブのライ角に要注意
腕が長く手元の位置が高くなるアッパータイプは、標準よりアップライトなライ角が合うことがあります。フラットすぎるライ角のクラブを使うと、インパクトでトゥ側が浮いてフェースが右を向き、プッシュやスライスの原因になります。

詳しくはドライバーのライ角とは?飛距離・方向性への影響と選び方をご覧ください。


アッパータイプに適したバックスイング|高いトップが正解

アッパータイプの自然なトップは、手の位置が頭より高く上がるアップライトなトップです。

これは「オーバースイング」でも「上げすぎ」でもありません。腕が長い骨格にとって、腕を体の構造なりに上げていくと自然にそこへ収まる、というだけのことです。

アッパータイプがやりがちな間違い

もっとも多いのが、「トップが高すぎる」と指摘されて無理にコンパクトにしようとするケースです。低く小さいトップを作ろうとすると、次のような弊害が起きます。

  • 肩の回転が浅くなり、飛距離が大きく落ちる
  • 腕だけで上げる形になり、手打ちになる
  • 切り返しで行き場を失い、アウトサイドから下りてスライスになる
  • 可動域に逆らうため、肩や腰を痛めやすい

アッパータイプにとって、高いトップは直すべき欠点ではなく活かすべき特徴です。「コンパクトに」というアドバイスは、ミッドタイプやダウンタイプには有効でも、アッパータイプには逆効果になり得ます。


アッパータイプに適したダウンスイング

高いトップから振り下ろすアッパータイプにとって、ダウンスイングの課題は「高い位置から、いかに正しい軌道に乗せるか」です。

重要なのは、切り返しで手元を体の近くに落とす動きです。トップが高いぶん、そのまま腕の力で振り下ろすとクラブが外から入り、カット軌道になります。

  • 下半身から動き出す — 上体が先に動くと、高いトップがそのまま外からの軌道につながります
  • クラブを「落とす」感覚を持つ — 高い位置にあるクラブの重さを利用します。振り下ろすのではなく、落下させてから加速させるイメージです
  • 右肘を体の近くに通す — 腕が長いぶん、肘が体から離れると軌道が大きく外れます

下半身から上半身へ順に力を伝えていく運動連鎖については、キネマティック・シーケンスとタイプ別戦略もあわせてご覧ください。

アッパータイプは円弧が大きいため、いったん正しい軌道に乗ると圧倒的に効率よく飛ばせます。逆に軌道が外れたときのミスも大きくなるため、切り返しの精度がスコアを左右します。


トラックマンで見るアッパータイプの数値傾向

骨格タイプの話は感覚論になりがちですが、弾道計測器を使えば数値として確認できます。アッパータイプが自分に合っていないスイングをしているとき、トラックマンには次のような傾向が表れやすくなります。

数値
合っていないときの傾向
考えられる原因
クラブパス
大きくマイナス(外から)
切り返しで上体が先行している
ミート率
ばらつきが大きい
円弧が大きく打点が安定していない
スピン量(Dr)
多すぎる
上から入りすぎている
クラブスピード
骨格の割に伸びない
トップを小さくして円弧を殺している

とくに注目したいのが最後の項目です。腕が長いアッパータイプは、本来クラブスピードが出やすい骨格です。体格の割にヘッドスピードが伸びていない場合、骨格に合わないコンパクトなスイングを強いられている可能性があります。

各数値の見方はトラックマンのデータの見方|全指標の意味と数値の目安で詳しく解説しています。


ミッドタイプ・ダウンタイプとの違い

3タイプの違いを整理すると次のようになります。同じアドバイスでも、タイプが違えば効果が正反対になる点にご注意ください。

項目
アッパー
ミッド
ダウン
トップの高さ
高い
標準
低い
スイング円弧
大きい
標準
コンパクト
強み
飛距離
バランス
再現性
注意点
曲がり幅
軸が定まらない
飛距離不足
一般レッスンとの相性
合わないことが多い
そのまま使える
合わないことが多い

「トップは肩の高さまで」「もっとコンパクトに」といった一般的なアドバイスは、ミッドタイプを前提にしていることがほとんどです。アッパータイプがそれに従うと、自分の最大の武器を捨てることになります。

なお、トップの高さは骨格タイプを見るひとつの軸にすぎません。バイオ・スイング・ダイナミクスでは、これに加えて前腕と上腕の比率(デリバリープレーン=クラブが下りる面)グリップと下半身の動きの対応も判定します。

これらの軸はそれぞれ独立しています。アッパータイプであっても、デリバリープレーンがSHOULDER(立つ)なのかHIP(シャロー)なのかは、そこからは決まりません。判定の全体像はバイオ・スイング・ダイナミクス理論の全体像で、12の構造的要素の詳細はスイングタイプ診断で解説しています。


よくある質問(FAQ)

Q. 骨格アッパータイプとは何ですか?

両腕を広げた長さ(ウイングスパン)が身長より長い骨格タイプのことです。バックスイングで手が頭より高く上がるアップライトなトップが自然で、スイングの円弧が大きく飛距離を出しやすいという特徴があります。

Q. ウイングスパンはどうやって測りますか?

壁を背にまっすぐ立ち、両腕を肩の高さで真横に水平に広げて、左右の中指の先端どうしの距離をメジャーで測ります。ひとりで測ると誤差が出やすいため、できれば誰かに手伝ってもらってください。

Q. トップが高いと言われますが直すべきですか?

アッパータイプであれば直す必要はありません。腕が長い骨格にとって高いトップは自然な形であり、飛距離を生む最大の武器です。無理にコンパクトにすると肩の回転が浅くなり、飛距離が落ちるだけでなくスライスや故障の原因にもなります。

Q. 背が高いほうがゴルフに有利ですか?

身長そのものより、身長と腕の長さの関係のほうが重要です。低身長でも腕が長ければ大きな円弧を活かせますし、高身長でも腕が短ければフラットな軌道のほうが自然になります。自分の骨格に合ったスイングを選べるかどうかが結果を分けます。

Q. 自分の骨格タイプはどこで正確に判定できますか?

ウイングスパンの計測は自宅でも可能ですが、実際のスイングが骨格に合っているかは弾道データを見ないと判断できません。クラブパスやミート率のばらつきを計測することで、骨格に逆らったスイングになっていないかを客観的に確認できます。


まとめ

骨格アッパータイプは、腕が長く大きな円弧を描ける、飛距離のポテンシャルが高い骨格です。

大切なのは、高いトップを「直すべき欠点」と誤解しないこと。一般的なレッスンの「コンパクトに」というアドバイスは、あなたの骨格には当てはまらない可能性があります。

まずはメジャー1本でウイングスパンを測り、自分がどのタイプかを知るところから始めてみてください。そのうえで実際の弾道データで確認できれば、自分に合ったスイングの方向性がはっきりします。

Toki Clubは全3打席にPGAツアーでも使われる商用最上位のトラックマンを導入した、24時間営業の完全会員制インドアゴルフスタジオです。骨格に合ったスイングができているかを、その場で数値で確認できます。

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Toki Club(トキ クラブ)(インドアゴルフ練習場)
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営業時間
24時間営業・年中無休(完全会員制・無人運営)
設備
全打席に商用最上位のTrackMan 4/TrackMan iOを設置。3打席・天井高5m・親子利用可
アクセス
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料金
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