COLUMN

インドアゴルフコラム

2026.06.28

トラックマンを使ってドローとフェードを比較

  1. ドローは本当にフェードより飛ぶのか?トラックマンが明かす「飛距離の真実」

ゴルフ界で長年語り継がれてきた「ドローボールはフェードより飛距離が出る」という神話。多くのゴルファーが信じて疑わないこの定説ですが、最新の弾道計測器「トラックマン」のデータは、必ずしもそうではないことを示しています。

本記事では、トム・スティックニー氏の洞察に基づき、ドローとフェードの弾道メカニズム、そして飛距離とスピンの意外な関係を徹底解説します。


1. なぜ「ドロー=飛ぶ」と信じられてきたのか?

かつて、ドローが飛ぶと信じられてきた背景には、いくつかの先入観がありました。

  • ランの発生:右から左に曲がるボールは、地面に接地した際、より転がる傾向があるため(硬いフェアウェイ時代)。
  • 回転のイメージ:ドローには「オーバースピン」、フェードには「カットスピン(バックスピンに近い)」がかかると誤解されていたこと。
  • 弾道の高さ:フェードはドローよりも高く上がりやすいため、滞空時間が長い分、飛距離が出ないという思い込み。

2. 飛距離を左右する「フェイストゥパス」の重要性

飛距離の最大効率化を目指すなら、クラブフェースとスイング軌道の関係性である「フェイストゥパス」の制御が不可欠です。

トラックマンが示す事実:

  • ギャップの影響:クラブスピードが同じでも、フェイストゥパスの比率(ギャップ)が大きすぎると、エネルギー伝達効率が低下し飛距離をロスします。
  • 曲率とロス:極端な曲がり幅は、アタックアングルやダイナミックロフトを適正範囲外に追い出し、インパクトの圧縮効率を悪化させます。
  • 結論:ショット形状にかかわらず、「フェイストゥパス」を最小限に制御できているゴルファーが、最も効率的な飛距離を得られます。

3. データで見る「ドローvsフェード」の比較

トム・スティックニー氏が提示するデータは、ショット形状がスピン量と着地角に与える影響を如実に示しています。

項目 ドロー(例) フェード(例)
ダイナミックロフト 10.5度 15.0度
スピン量 2643 rpm 3768 rpm
最高到達点 63.6 ft 105.6 ft
着地角 28.8度 42.9度
キャリー 245.7 yds 240.8 yds

※上記はあくまで特定の条件下でのデータ例です。

4. あなたにとって「最適な球筋」を見つけるために

データから読み取れる重要なヒントは以下の通りです。

  • ランが必要な場合:低い弾道と少ないスピン量でランが出る「ドロー」が有利。
  • 柔らかいグリーンを攻める場合:着地角が深く、スピンで止めやすい「フェード」が戦略的に有利。
  • スピンの制御:フェードはスピン量が多くなりがちです。ロフトを適切に管理しないと、吹き上がって距離をロスするリスクがあります。

まとめ:先入観を捨て、自分のデータを把握しよう

ドローとフェードのどちらが飛ぶかは、単なる「弾道の曲がり方」の問題ではなく、「インパクト時のロフト、スピン量、そして着地角」のバランスで決まります。

「ドロー=飛ぶ」という神話に縛られる必要はありません。トラックマンなどの計測器を使用して、自分のフェイストゥパス、スピン量、最高到達点を把握しましょう。自分の傾向を知ることこそが、あなたにとって最も遠くへ飛ばせる「最適解」を見つける最短ルートです。

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